打ち寄せる波,引く波,その一瞬一瞬が,ワイヤードの姿。本来,そのすべてを映し出す鏡を創るなんてことは不可能なのだ。が,それを第一に目指す,サーチエンジンの登場,楽しみだ。
ノルウェーのファーストサーチ&トランスファー社は2日,米国デル社のシステム上で稼働している,「世界最大」のサーチエンジンファーストサーチを発表した。現時点で全世界には8億のウェブページがあると云われているが,ファーストサーチにはそのうち2億個のURLが含まれており,全てのウェブの25%をカバーしていることになる。同社ではこのサーチエンジンを大手のポータルやサーチエンジン,ISPやコンテンツサイトに提供していく予定。
ちなみに日本でいちばん多くのURLが含まれているgooは1億2000万URLだそうだ。それだけ見るとたいした差がないように思うが,ファスト・サーチ社は1年以内に世界の全ページを検索できるようにするとコメントしているらしい。まぁそれはちょっと大げさだが,更新頻度をあげながら,URLも増やしつつ,また,検索スピードもストレスないものを維持するという,大きな目標を掲げている点は期待したい。
とは云うものの,ワイヤードはいわば砂上の楼閣。昨日あったものがなくなり,昨日なかったものが今日は存在する。また,一切のリンクを拒否するサイトも存在する。現在の8億,と云うURLの数も,ちょっと眉唾物だが,それでもまだまだ飽和点には全然達していないだろう。半年前には4〜5億ページと云われていたのだから,まだまだワイヤードは加速度的な進歩で膨張している。サーチエンジンは,その速度に追いつけない。けれども,はるか後ろを行く伴走車としては,心強い。
どうでもよいことなのだが,ファーストサーチ社のマーク,見たことあるよナ,そうそう,これこれ。あんなソフトや,こんなファイルを,探すのによく利用していますよ(^^ゞ。
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